私は令和3年の5月から9月までの5か月間、働きながら自動車教習所へ通い、大型二種免許を取得しました。
当時を振り返り、自動車教習所での大型二種免許の取得について『入所~第一段階の学科修了』までの私の体験をご紹介いたします。


自動車教習所へ入所した当時の筆者のスペック

自動車教習所へ入所した当時の筆者のスペックは以下のとおり。
年齢 | 35才 |
現有免許 | 中型(8t限定)のみ※1 ※1 旧普通免許 ※2 運転経験は普通車のみ |
運転頻度 | 毎日(転職前はサンデードライバー) |
運転の上手さ | 普通自動車の教習指導員資格あり(教習指導員歴1年未満) |
入所時の思い出

自動車教習所へ入所した日、私は35才になりました。
妻に相談しても絶対に許可が下りることはないので、自分への誕生日プレゼントと称し50万円近い授業料を払ってこっそり入所したのです。
大型二種免許の受験資格について
令和3年時点では、大型二種免許の受験資格は以下の条件をすべて満たす必要があります。
- 21才以上
- 大型、中型、準中型、普通、大特免許のいずれかの免許を取得している
- 免許経歴が通算3年以上または他の二種免許を取得している
※1 原則として、他の道府県に住所のある方は受験できません。
※2 免許経歴は、免許の効力が停止されていた期間は除きます。
料金コースを決める

料金コースは大きく分けて2種類ありました。
『①:自分で予約を取るコース』と『②:スケジュールを作成してもらうコース』です。
もちろん②の方が料金は高いです。
私は仕事がら休みが不定期で有休もなかなか取れないので②となりました。
また、どの料金コースを選択しても教習の『送り(教習のやり直し)』があっても追加料金のかからない定額制でした。
料金は前払いでした。
現金払いであれば1%のポイント還元(5千円)が受けられることが分かったのですが、その時は既に夜だったため金融機関が閉まっていたことから泣く泣くクレジット払いとしました。
深視力の検査を行う

入所手続きを済ませ、大型二種免許取得時に必須の深視力の検査を行いました。
初回は検査方法を理解しておらずデタラメな結果となりましたが、二回目で合格しました。
深視力について
令和3年時点では、以下の免許を取得する際には深視力の検査を合格する必要があります。
- 第二種免許
- 大型第一種免許と大型仮免許
- 中型第一種免許(限定なし)と中型仮免許
- 準中型第一種免許(限定なし)と準中型仮免許
- けん引免許
第一段階の学科教習についての思い出と学科教習中の一コマ

入所はしたものの、新型コロナウイルスの影響で満員電車の密を避ける方や外出自粛となりやることがなくなった学生の入所者が多く、自動車教習所の予約は慢性的に取りづらくなっており、私の技能教習の開始は入所してから1ヵ月後の予定となっていました。
このため技能教習開始前にすべての学科教習(7時限)を終えておくスケジュールでした。
当然ですが、教習所へ通い二種免許を取得する方の多くがタクシーかバス会社の方です。
私は常に会社の制服の方たちの中に、ポツンと私服のおじさんがいる状態となっておりました。
また、大型二種免許では第一段階に学科試験はありません。
以降の内容は一部『学科教習中の一コマ』として学科問題形式となっております。
大型二種免許を取得する上で指導員が特に重要と仰っていたところと、教科書には書かれていない口頭での補足を文章化したものです。
学科教習1日目(2/7時限)

- 第二種運転免許の意義
- 歩行者の保護等
- 安全確認と合図、警音器の使用
- 進路変更等
- 追越し
第二種運転免許の意義

一番最初の学科教習です。
先行学科と言い、学科の項目1番は必ず最初に履修しなければなりません。
また学科の項目1番は教習所内で役職の高い方かそれに準じた方しか行えません。
教室内は私以外はみんなタクシーやバスの会社からやってきた方たちでした。
そんな中、指導員の方はこのような事を仰ってました。
授業態度が悪い場合は会社へも連絡します。
普段の業務として取り組んでください。
私の教習がスタートしました。
歩行者の保護等
学科教習中の一コマ
×:徐行義務はない。
×:『高齢運転者標識(高齢者マーク)』と『身体障害者標識(身体障害マーク)』の表示は努力義務。
安全確認と合図、警音器の使用
学科教習中の一コマ
〇:霧で見通しが悪い場合も警笛を鳴らす。
〇:鳴らさなければならない。
学科教習2日目(3/7時限)

- 信号に従うこと
- 標識・表示等に従うこと
- 車の通行するところ、車の通行してはいけないところ
- 旅客自動車に係る法令の知識
- 身体障害者等への対応
標識・表示等に従うこと
学科教習中の一コマ
×:スタッドレスタイヤはダメ。
×:標識令による標識ではない。
旅客自動車に係る法令の知識
学科教習中の一コマ
〇:掲示してはいけない。
〇:回送のときはつけなくてよい。
〇:職務に必要のない話をしてはいけない(乗車定員11人以上に限る)。
身体障害者等への対応

この時間は2人1組のペアとなって、1人が目隠しして視覚障害者役となり、白杖を使って教室のある2階から3階へ上がります。
もう1人は付き添って障害物のある道中を口頭で指示して回避させ、3階まで上がったら役を交代して2階の教室へ帰ってくるというものでした。
私は常にぼっちなので他の会社であぶれた方とペアとなりました。
学科教習3日目(6/7時限)

- 行き違い
- 駐車と停車
- 乗車と積載
- 交通事故のとき
駐車と停車
学科教習中の一コマ
×:路線バスは乗客の乗降のための停車や、運行時間を調節するための駐車ができる。
乗車と積載
学科教習中の一コマ
〇:運転手も該当する。
学科教習4日目(7/7時限)

- 路線バス等の優先
- 交差点等の通行、踏切
- 安全な速度と車間距離
路線バス等の優先
学科教習中の一コマ
×:優先されない。
交差点等の通行、踏切
学科教習中の一コマ
〇:踏んでも良い。



