この記事は、旗竿地の取得を検討しているけど、どんな点に気を付ければ良いのか知りたい方向けに、旗竿地の建売住宅を取得し、実際に4年以上住んでいる僕が『旗竿地で後悔しないよう気を付けること3選』として実体験から気を付けるべきポイントをお伝えします。
旗竿地で後悔しないよう気を付けること3選
僕が以下に挙げる注意点は、僕の物件取得の話がすすみ『重要事項説明』の段階となった時に『特記事項』として記載・説明されていて、その後実際に不便を感じたものです。 中には内見では気づけないものあり、『重要事項説明』の打ち合わせ時に初めて知る内容もあるわけですから、突然重大な事実を明かされてもNOと言いにくいですよね。
電波が正常に受信できているか?
この問題について
見落としやすさ | |
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生活への影響 |
現代社会において電波が届かないというのは致命的ですよね。 特に旗竿地は他の物件に囲まれたところに建物があるわけですから、必ず事前に確認しておくようにしましょう。
- 必須 携帯電話の電波は届いているか?
- 必須 テレビの電波は届いているか?
- 任意 インターネット回線は引き込めるか?
事例:テレビの地上波で映らないチャンネルがあった
僕の家は二階建てで、二階は数チャンネル映りが悪かったです。 ちなみに一階は9チャンネル(TOKYO MX)だけ映りが悪かったです。
”本物件ではテレビ電波の良好な受信が一部困難である場合があります。 その場合、ケーブルテレビ会社等と個別に加入契約を締結した後に、ケーブルから各建物への引込工事を行う必要があり、加入契約料・引込工事費・機器設置料・月額使用料等が別途必要となります。”
対策:ケーブルテレビを契約する
僕の場合は3年以上テレビの映りが悪いまま過ごし、結局、我慢できずにケーブルテレビを契約しました。 ”地上波テレビを見るためにケーブルテレビを契約する人なんていないでしょ。”って、思っていたらまさか当事者になるとは・・・。
取得する土地は全て自分のものか?
この問題について
見落としやすさ | |
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生活への影響 |
僕は土地・建物の所有権がある建売住宅を取得したので、”当然その全てが自分のものになるだろう。”と思っていたのですが違いました。
- 必須 土地・建物の所有権がある物件を取得する場合であっても、その全てが自分のものになるのか?
事例:取得した土地に自分の所有物ではない部分があった
レアケースだとは思いますが、「所有権あり」として売りに出されている土地でも、取得する全ての部分に所有権があるとは限りません。 言っている意味が分からないと思いますので、私の場合の経緯を説明します。
『特記事項』の記載例
”当該ブロックは東側隣地への越境があります。
別紙「越境物 覚書」をご参照ください。”
対策:『重要事項説明』の前に事前に確認しておく
『重要事項説明』の時に初めて聞かされてはこちらとしても心の準備ができていないですし、契約を行う上でも最終段階となっており、気に入らなくても断りにくい状況となるため、相談段階で確認しておくと良いでしょう。
レアケースだとは思いますが、必ず事前に確認するようにしましょう。
駐車場の広さは十分か?
この問題について
見落としやすさ | |
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生活への影響 |
僕は戸建てを購入するのであれば駐車場は必ず欲しいと思っていました。
毎月の駐車場代金がなければ自家用車を所有したくなりますもんね。
ただ、僕は今まで車を所有したことが無かったので”駐車場さえあればよい。”と思っていましたが、この考え方は誤りでした。
- 必須 車を駐車するために必要な横幅は確保できているか?(特に車幅が未定の場合は要注意)
- 必須 旗竿地の竿部分に駐車した時の残りの横幅は十分か?(人や自転車が通れるか等)
- 任意 隣家が自分の土地との境界に壁を設置しても生活に支障のない横幅を確保できるか?(または壁を設置しないことが法的に有効な資料で取り決められているか?)
事例:実際に使ってみると狭かった
これは内見の段階で分かることなので自業自得であることは認めます。
ただ数値だけでは問題なさそうに見えても実際に使ってみると想像と違うこともあります。
特に実際に乗る予定の車が決まっていない場合は要注意です。
また、隣家が自分の土地側に壁を作ったとしても生活に支障がでないかも考慮しておくと良いですね。
『特記事項』の記載例
”本物件のカースペースは、車種により駐車できない場合や、その出入りに切り返しの必要がある場合があります。”
対策:軽自動車を購入した
僕の場合は軽自動車を購入することで車が竿の部分に駐車していても人が通行できる道幅を確保しました(それでも自転車に乗ってギリギリ通れるくらいです)。
子どもが大きくなればチャイルドシート脱着の煩雑さが無くなり自家用車にこだわる必要もなくなるため、カーシェアリングでも良いと思っています。
特に都内近郊は駐車場が狭く、細い路地も多いですからね。
また軽自動車専用駐車場に止めることができるのも良いですね。
まとめ
『旗竿地で後悔しないよう気を付けること3選』のまとめは以下のとおり。
電波が正常に受信できているか?
・必須 携帯電話の電波は届いているか?
・必須 テレビの電波は届いているか?
・任意 インターネット回線は引き込めるか?
取得する土地は全て自分のものか?
・必須 土地・建物の所有権がある物件を取得する場合であっても、その全てが自分のものになるのか?
駐車場の広さは十分か?
・必須 車を駐車するために必要な横幅は確保できているか?(特に車幅が未定の場合は要注意)
・必須 旗竿地の竿部分に駐車した際の残りの横幅は十分か?(人や自転車が通れるか等)
・任意 隣家が自分の土地との境界に壁を設置しても生活に支障のない横幅を確保できるか?(または壁を設置しないことが法的に有効な資料で取り決められているか?)
今回はデメリットのみを挙げましたが、当然メリットもあります。
結局、『住めば都』です!
レッツ・エンジョイ旗竿地!!