私は令和3年の5月から9月までの5か月間、働きながら自動車教習所へ通い、大型二種免許を取得しました。
当時を振り返り、自動車教習所での大型二種免許の取得について『第一段階の技能教習開始~仮免許合格』までの私の体験をご紹介いたします。
自動車教習所へ入所した当時の筆者のスペック
自動車教習所へ入所した当時の筆者のスペックは以下のとおり。
年齢 | 35才 |
現有免許 | 中型(8t限定)のみ※1 ※1 旧普通免許 ※2 運転経験は普通車のみ |
運転頻度 | 毎日(転職前はサンデードライバー) |
運転の上手さ | 普通自動車の教習指導員資格あり(教習指導員歴1年未満) |
仮免許合格時の成績
仮免許合格時(第一段階修了時)の私の成績は以下のとおり。
第一段階の技能教習は最短12時限ですが、私は5時限オーバーの17時限かかりました。
技能教習開始から仮免許合格までにかかった期間 | 2ヵ月と3日 | |
技能教習で送られた回数 | 5回 | |
内訳 | 狭路の通行 | 1回 |
鋭角コースの通過 | 1回 | |
交差点の通行(直進・左折・右折)、見通しの悪い交差点の通行 | 1回 | |
教習効果の確認(みきわめ) | 2回 | |
修了検定で不合格となった回数 | 0回 |
しかし仕事の休みと修了検定日が合わなかったため、修了検定はみきわめ合格から24日も空いてしまいました・・・。
申し送り事項について
私は計5回の『送り(教習のやり直し)』を受けています。
教習生を送る場合には教習原簿の『申し送り事項』の欄に送った理由を記載するのですが、私の通った教習所ではこの送り内容が記号で書かれており、現役指導員の私が見ても分かりませんでした。
このため何が原因で送りとなったのかは、その教習の中で指導員から説明を受けていなければ分からない状態となっていました。
第一段階の技能教習についての思い出
第一段階の技能教習を思い出を残しておきます。
技能教習1日目(1/12時限)
- 車の乗り降りと運転姿勢
- 運転装置の取扱いと日常点検整備等
- 車両特性に基づく運転死角と車両感覚等を理解した運転操作
はじめての技能教習は入所してから1ヵ月以上経った時でした。
車の乗り降りと運転姿勢
教習開始前
そんな予想とは裏腹に目の前に路線バスと同じ大きさの教習車両が運ばれてきました。
その大きさに圧倒された時のことを今でも覚えています。
技能教習2日目(3/12時限)
- 基本的な運転操作
- 時期を捉えた発進と加速、目標に合わせた停止並びに路端における停車及び発進
- カーブや曲がり角の通行
- 坂道の通行
- 後退
ティアドロップのようなメガネ?をかけたおじいさん指導員に教わりました。
時期を捉えた発進と加速、目標に合わせた停止並びに路端における停車及び発進
バスやトラックは力が強いのでセカンドギアで発進します。
坂道の通行
私が普段指導員として普通自動車の教習を行っているとき、坂道発進のタイミングは『車の沈み具合』と『車が発進しようとする音』を目安に教習を行っているのですが、バスの場合は『回転数(千回転くらい)』を目安にするように教わりました。
後退
バスの場合は後退(バック)して後ろのポール50㎝以内まで近づける課題があります。
指導員の方は実際にメジャーを使って測っていました。
教習を終えて
私が教習所に入所して初めて教習指導員であることを伝えた日でした。
技能教習3日目(5/12時限)…不合格
- 狭路の通行(1回目)…不合格:累計1時限オーバー
- 狭路の通行(2回目)
狭路の通行
普通自動車の教習では難しい『狭路(S字、クランク)の通行』です。
普通自動車の場合とは異なり、S字のみでした。
教習所にクランクはありませんでしたが、S字だけでもコースをポールで囲っていればクランクもやっていることと同義となるとのことでした。
普通車と異なり、バスの場合は車両の前車輪が運転席より後ろにあるためハンドルを切るタイミングが違うところがポイントです。
ただしアンダーミラーがあるため前方の確認は行いやすいです。
教習中(1回目)
案の定、後車輪をひっかける
私はこのような指導員にはなりたくないなと思いました。
その次の時間(2回目)
技能教習4日目(7/12時限)…不合格
- 鋭角コースの通過(1回目)…不合格:累計2時限オーバー
- 鋭角コースの通過(2回目)
鋭角コースの通過
二種免許から追加される課題です。
私は普通に苦手です。前進誘導からのハンドルを切るタイミングが難しかった。
つい無意識に指導員用のミラーを見てしまい指導員の方に注意されました。
技能教習5日目(9/12時限)
- 隘路(あいろ)への進入
- 方向変換及び縦列駐車(縦列駐車)
隘路(あいろ)への進入
隘路は一種免許でも中型免許以上からある課題です。
普通二種免許の場合は『隘路』が無い代わりに『転回(Uターン)』の課題があります。
教習中
教習を終えて
方向変換及び縦列駐車(縦列駐車)
教習中
技能教習6日目(11/12時限)…不合格
- 方向変換及び縦列駐車(方向変換)
- 通行位置の選択と進路変更、障害物への対応
- 信号、標識、標示等に従った走行
- 交差点の通行(直進・左折・右折)、見通しの悪い交差点の通行(1回目)…不合格:累計3時限オーバー
交差点の通行(直進・左折・右折)、見通しの悪い交差点の通行
教習を終えて
後日、次の教習で教習原簿を受け取ったとき
みずもと氏、不意に累計3回目の送りとなる。
技能教習7日目(12/12時限)
- 交差点の通行(直進・左折・右折)、見通しの悪い交差点の通行(2回目)
交差点の通行(直進・左折・右折)、見通しの悪い交差点の通行
教習開始前
運転を見てもらう。
前回送られた理由を作った(納得したとは言ってない)。
技能教習8日目(14/12時限)
- 踏切の通過
- 旅客輸送を想定した走行
- 急ブレーキ
旅客輸送を想定した走行
教習中
急ブレーキ
急ブレーキの教習はシミュレーターでした。
教習所にバスのシミュレーターは無いので普通車での教習となりました。
教習中
技能教習9日目(15/12時限)…不合格
- 教習効果の確認(みきわめ)(1回目)…不合格:累計4時限オーバー
教習効果の確認(みきわめ)
不合格も納得。
技能教習10日目(16/12時限)…不合格
- 教習効果の確認(みきわめ)(2回目)…不合格:累計5時限オーバー
教習効果の確認(みきわめ)
みきわめ2回目を終えて
みきわめ2回目が不合格となったのでスケジュールの修正をする
この時の判断は今でも後悔していない。
技能教習11日目(17/12時限)
- 教習効果の確認(みきわめ)(3回目)
教習効果の確認(みきわめ)
みきわめ終了後
クラッチを踏んだらアクセルを離す(同時)、半クラッチにしたらアクセルを踏むんだよ(同時)。
帰って同僚と話したら断続クラッチの方法は人それぞれだとのこと。
修了検定についての思い出
修了検定日はみきわめの合格から24日後となってしまった!
会社の休みと修了検定の日程が合わなかったため、修了検定日はみきわめの合格から24日後となってしまいました。
スケジュールを作成していただいた当初はもちろん修了検定日を意識したものだったのですが、私が何度も送られてしまったため、スケジュールが崩れてしまったことが原因です。
修了検定での思い出
修了検定は普通車の方と一緒に受けることになっていました。
既に普通免許以上を持っている人は私(バス)と大型一種の方が2人でした。
検定は、検定が2番目以降の人は前の番の人が運転する後ろに乗って予習できます。
検定中
みずもと氏、ここでは書けないくらい致命的なミスをする。
合格発表
何が起きたのかはヒミツ。
※1 私は検定員の資格を持っていないので本当に致命的なミスだったのかは分かりません。
※2 実際には他の参加者がどう思っていたのかは分かりません。
大型一種の仮免許発行!
疑惑の判定はあったものの、仮免許を獲得しました!!